心身症
「心身症」は、ストレスで起こる体の病気です。精神病でもなく、心の病気そのものにつけられる名称でもありません。強いストレスのために体に症状が現れる、その状況に対して病院の医師が用いる名称です。つまり「心身症」は病名ではありません。
心身症は、家族や財産を失う、家族の中での病人、仕事上の困難・・・など心に強い負担がかかるようなストレスが原因で、体の病気が起こります。
また、性格上(几帳面で神経質、なにごとも完璧にこなそうとする、物事にこだわりやすい、感受性が強い、周囲に気を使いすぎる、柔軟性に乏しい人など。)家事や仕事など手抜きができなかったり、はっきりと「NO!」が言えず、それらが心の負担になり、体の病気が起こります。
心配や悲しみ、怒りなどの感情がいつまでも解消されなかったり、生活面でのストレスが長期間続いたとき、体に生じる変調は自律神経系・内分泌系・免疫系などの各機能に及びます。
このため、心身症の現れ方は多様なものとなります。日本心身医学会では、160余りの疾患・病態を挙げています。
代表的な心身症として起こる病気は、気管支ぜんそく・アトピー性皮膚炎・神経性食欲不振症・筋緊張性頭痛・過敏性腸症候群・胃・十二指腸潰瘍・メニエール症候群・狭心症・糖尿病・本態性高血圧などです。
心身症として起こる高血圧や糖尿病もあります。偏った食生活や運動不足により、生活習慣が乱れてストレスをためている場合があります。「食生活でストレス?」と、思いがちですが、バランスよく食事をしていないと、結構ストレスってたまるんだそうです。
心身症になりやすい人の中には、本人がそのストレスを自覚していない人もいます。辛かったり、悲しかったり、腹が立っていたりしても、そのこと自体にあまり気がつかなかったり、気づいていても上手く言い表せない人がいます。
また、体の症状があらわれているのに、その痛さや辛さを気にしていない、感じていない人もいます。
心身症の疑いがある場合は、心療内科や精神科クリニックの受診をおすすめします。
病院では、問診(発症の状況、症状のあらわれ方、程度、既往歴、家族のこと、生活歴・・・など)と診察(身体的所見、表情や態度などからの心理面の情報)を行います。
そこで、「心身症としての身体症状があらわれている」と、診断されれば、体の症状に対しての薬が処方されます。(その際、その病院にはない科の症状がある場合は、紹介状を書いてもらい、その科を受診します。)
それと並行して、症状を引き起こす原因となっている心の問題を解決するために、心身医学的な治療を行っていきます。
具体的には、まず、心の状態を安定させる抗うつ薬や抗不安薬などの薬物治療を行います。さらに、いろんな療法を取り入れて治療を行います。
例をあげると、生活指導・面接による一般心理療法・自律訓練法・行動療法・認知療法・作業療法・音楽療法・などなど。その人に適していると思われる療法を用いて治療が行われます。
(管理人はこれら全ての療法を知らないので、具体的に何をするのかは省きます。)
参考文献には「心身症は、その発症や経過に心の問題が大きく関わっている体の病気の総称である。」と、書かれています。ある本の中では「ここからが自律神経失調症で、ここからが心身症と区別するのは難しい。」と、書かれています。
心身症として起こる症状の中には自律神経系の乱れからくるものがあります。ですから、「心身症としての自律神経失調症」などと診断されることがあります。
管理人は、心身症と自律神経失調症の違い・関連をはっきりと定義されたものが欲しかったのですが、いろんな本を読んでみても、なんかあいまいな表現が多く、納得できていない状況です。
ストレスが原因で、身体の症状が起こっていることを認めたがらず、病院に行くこと、行ってもきちんと薬を飲まなかったり、療法を受けようとしないする人がいるようです。
しかし、これを放っておくと重大な心の病になりかねません。なぜストレスがたまるのか、それに対してのストレス解消法には何があるのかを考えなければなりません。療法を用いて、考え方や行動の仕方を変えていくのを手伝ってもらいましょう。