自律神経失調症には4つのタイプがあります

タイプによっては、病院の薬や漢方薬などに薬だけでは症状が改善されない場合があります。生活のスタイルを見直し、自分にあったストレス解消法を見つけることから始められてください。


そのためには自分がどのようなタイプであるかを知ることが大切です。心療内科等で、詳しく検査をしてもらうことをおすすめします。



本能性自律神経失調症


生まれつき自律神経の調整機能が乱れやすい人。いつもめまいがする・肩がこるといったからだの不調があり、低血圧や虚弱体質に悩んでいる。


子供の頃から、こういった症状に加え、乗り物酔いや自家中毒(*)を起こしやすかった人。


自律神経失調症じたいは、遺伝するとは考えられていませんが、自律神経の調整能力が低い体質を受け継ぐことがあります。


(*)自家中毒=1.体内で代謝に異常が生じ、生成された毒物により障害が起こること。尿毒症など。2.小児に見られる、りんごのようなにおいの吐物が特徴の病気。体内で脂肪が代謝されるときに生じるアセトン体が血液中に増えたため起こる。周期性嘔吐症。アセトン血嘔吐症。



心身症型自律神経失調症


自律神経失調症の約半数がこのタイプ。日常生活のストレスが原因で発症します。


症状のあらわれ方や重さはいろいろで、心と体の両面に症状が出ます。周囲の人たちに気を使い、喜怒哀楽の感情をおさえている人。


対処方法は、ストレスになっていることを見直し、日常生活を改善すること。それと併用し、心療内科等を受診するとよいでしょう。


心身症と間違われる場合がありますが、心身症と自律神経失調症は違います。心身症は、特定の臓器や器官に集中して症状があらわれますが、自律神経失調症は症状が消えたり、いろいろな器官で症状があらわれたりします。



神経症型自律神経失調症


本来の自律神経機能に異常がないのに、心理的要因によって、自律神経に変調をきたし、不定愁訴の症状があらわれるタイプ。自分のからだの変調に敏感で、気にする人に多く見られるようです。


神経症(*)と見分けがつきにくいですが、身体的症状が強くみられる場合は「自律神経失調症」と診断されます。病院では、抗不安薬を中心に自律訓練法、行動療法などが行なわれます。


(*)神経症=心理的な原因によって起こる心身の機能障害。精神病にみられる人格の障害がなく、自分は病気だという意識がある。不安神経症・心臓神経症・強迫神経症・心気症・ヒステリーなど。ノイローゼ。



本能性自律神経失調症


慢性的なストレスの蓄積から、うつ状態になり、自律神経に変調をきたします。頭痛・腹痛・不眠・食欲不振などの症状を訴えることが多く「仮面うつ病」(*)になっていることもあります。


性格的に几帳面で完璧主義、執着心が強い、気分が沈みがちな人はこのタイプにあてはまるかもしれません。


病院では、抗うつ薬を中心に症状にあわせた対処療法と、性格や生活習慣のゆがみを修正する心理療法が行われます。


(*)仮面うつ病=身体症状が目立ち精神症状があまり出ないため、身体疾患の仮面をかぶったという意味で、この言葉が使われている。そのためうつ病とは気づかずに身体疾患の病名をつけられて、うつ病とは気づかないケースがある。